蜘蛛の断頭台・蛇の刻限


『夜会』の法則を読み解いたガユスたちは、〈禍つ式〉の最後の一手--時計塔へと向かう。
無数の禍つ式を退け、登った先に待ち受けていたのは、ヤナン・ガラン。
禍つ式を束ねる<大禍つ式>は、ガユスとギギナ、ラルゴンキンという攻性咒式士たちの連携や波状攻撃をも寄せつけない。
さらには謎の咒式を使うアムプーラとの対決。
限界を超えた死闘の先には、夜会の盤面を描いた天才によって、さらなる奥の手が隠されていた--。
おだやかな昼と寂しい夜


襲撃を受けたラルゴンキン咒式士事務所の面々は、犠牲となった咒式士たちを弔い、〈大禍つ式〉アムプーラとヤナン・ガランへの復讐を誓う。
一方、レメディウス誘拐事件をめぐって、不穏な動きが続く。
〈曙光の鉄槌〉はエリダナで大規模な武器調達を画策。
人質事件へ乱入した勢力からの招待。知らされた真相は複雑な国家間の陰謀と貴公子の悲劇。
混迷にあえぐなか、ガユスとギギナは失った過去へと思いを馳せる--。